始まりは終わり!

本日もこのページに来てもうて、まいどおおきに!です。

日に日に暑くなり、じめじめした梅雨の六月が始まり、六月の花嫁!ジューンブライドの季節でもありまんなあ。そこで今回はタイトルの「始まりは終わり」というテーマで話をさせてもらいます。最後までお付き合いしてちょーだい!損はさせまへんでー!

それではまずは、ジューブライドにちなんでなんですが、結婚式で花嫁が白いウエディングドレスを着用するのは、汚れのない、純真さを象徴し、何色にも染っていないその白を、「あなたの色に染まります……」という概念だけではなく、もっと深い意味がありまんねんなあ。

日本古来の花嫁衣裳は、白無垢でんなあ。これは、言葉通り、掛下、帯、打掛、小物まで、すべてを白一色にした装いのことで、現在でも最高の格式を持つ婚礼衣装とされてまんなあ。しかし、昔から、白無垢とは死装束のことを意味したそうでんねん。それは、花嫁衣裳のは、花嫁が、この世のものではないことを表して、「生家の娘として一度死んで、嫁ぎ先の嫁として新たに誕生する」という、リセットを意味するというところからきてまんねんなあ。また、左胸に懐剣(小刀)を入れるところから、家を背負う武家の花嫁の死ぬ覚悟で嫁ぐ!ということを表すものだとも言われてまんねん。もっともこの懐剣は、武家に嫁ぐ女性が護身のために身につけ、「いざという時は女性であっても、自分で自分を守る」という意味がありまんねん。どちらにしても相当な覚悟を感じまんなあ。

結婚生活は、幸せを感じる時間だけではおまへんなあ。違った環境で育った二人が、日々の生活を過ごすんやから、時には相手の欠点やイヤな面が我慢できずに、争いに発展することもありまんがな。一生添い遂げるというのは、お互いに強い忍耐が必要でんな。せやから、結婚には、死ぬ気で決断するという、強い覚悟が必要になってきまんな。ということを考えると、花嫁衣裳の白無垢がもともとは死装束だったというのは、「結婚生活は、容易いことではおまへんで!死んだつもりの覚悟で新しい生活を始めなはれ!」というメッセージが含まれていると考えれば、よー出来た話かもしれまへんな。

日本人は、誕生とともに白い産着を着て、白い服を着た神様に守られながら生きて、やがて白い死装束を着て死んでいく……白に始まり、白に終わるということになりますねんなあ。

新しい事業を始めたりする人は、「白」を用いて表現する傾向がありますが、まさに白はスタートの色。しかしその反面、「迷いや模索」の色でもありまんねんな。何事も始まりには不安や迷いはつきもんです。言い換えると、この白の、迷いや悩みは、今の気持や現状をリセットして、新しい再生の道を歩みたいという無意識の気持ちの現われでもあり、次のステージの扉を開けようとしている時や、また、そのようになりたいという希望や願望がありまんねん。

しかし、白を意識する時は、自分の考えに自信が持てず、何かに頼りたいと他力本願になっている状態でもありますねん。あまり人を頼らずに、現実をしっかり受け止めて、そのことに折り合いをつけながら、自分のアイデンティティや価値観で決断して解決していく勇気が必要でっせ!

もし、今あなたが白い色が気になるのであれば、もう一息、あと一歩の勇気と信念を持つことができれば、新しい次のステージの扉が開きまっせー!

「始まりは終わり」の話でした。でんでん。

長々とご拝読してもうて、まいどおおきに!